紫流の滝

迫力 ★★★
癒し ★★★
アクセス ★★★★
落差30m 直瀑
奈良県吉野郡天川村山西
滝の地図はこちら→ Google Map
国道168号線と国道309号線を結ぶ県道53号線、不動滝から東へ約3km走ると天の川青少年旅行村があります。
県道から橋を渡って旅行村に入ると、左側にコテージが建ち並んでいます。
途中の分岐を右へ上がるとすぐに民家に突き当たり、大きな犬が吠えていました。
この犬は滝まで案内してくれるという有名な犬ですが、まだ朝も早いのでそっと1人で向かう事にします。
滝へのルートは複数あるもののどれも分かりづらく、この民家の裏から山に入るのが一般的ですが、家の敷地内を横切るのも気が引けるので、一旦コテージのほうへ引き返しました。
一番奥のコテージ“12”の先に作業道のような明確な道があったので入ってみます。

この道は天の川沿いに杉林の中を西へ向かっており、方向的には紫流の滝が架かる白井谷に出そうです。
杉の倒木が多くてやや歩きにくいもののずっと平坦で、電線とTVのケーブル(?)らしきものが引かれているので安心して進む事ができました。
やがて白井谷との出合いに到着するので、ここから谷を遡行します。
水も少なめで歩きやすく、下流の小滝を見ながら進んで行きます。

所々に遊歩道の残骸のような物もあり、鉄製の柵や鎖がちらほらありましたが、基本的には沢と巻き道のルートになります。

中盤の小滝の巻きでは大きく崩落した箇所があり、木も岩も流れ落ちてしまった急斜面なので足場も手掛かりも無く、最悪の場合は滝壺まで約20mの滑落です。
この時、「素直に民家の裏から向かえば良かったかなぁ」と思いましたが、もう今となっては引き返せません(汗)
ここは手前で一度高く上がってから、慎重かつ気合いで斜め下へ向かってなんとかクリア♪
スタートから1時間弱かかってしまいましたが、ようやく前方に滝の姿が見えてきました。

とても優しい流れの直瀑で、下から見上げると落差は30m以上あるようにも思えます。
シャワーのように落ちる滝が、綺麗な紅葉とマッチしていました。


この日はほぼ曇り空でしたが、一瞬だけ青空も覗きました。

30分以上存分に滝を満喫したあとは、素直に尾根越えのルートで帰る事にしました。
滝の近くの斜面にロープがあるので、まずはそれを使って登ります。
そこそこ急な斜面が続き、やがて登り切った辺りで分岐が現れるので、今度は杉林の中を下って行く右のルートを進みます。
分岐の左の道は山を登る方向に延びており、不動尊の案内がありました。
道が不明瞭だと聞いていましたが、杉林の中に明確な踏み跡とマーキングが続いていて、下り切るまでずっと新しいトラロープが引かれていたので、迷いはしなさそうです。

杉林を抜けると取水小屋があり、その先に犬のいる民家が見えました。
滝からは約20分だったので、行きの登りでも30分ぐらいだと思います。
道はそのまま民家の敷地内へと続いていたので少し迂回してみると、コテージ“G”の横に出ました。
行きに進んだ入口のすぐ右側の位置になります。

なので、犬に案内してもらう場合は民家で声を掛けて民家の敷地の裏から、自力で尾根越えルートの場合はコテージ“G”左側の階段から、沢登りの場合はコテージ“12”奥の突き当たりからの3パターンになります。
もう1つ、天の川の対岸から渡渉して直接谷に入るという手もあります。
そして家に帰って写真を見ている時になって、裏見するのを忘れた事に気づきました(笑)
来訪日 2019年11月

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